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刑事訴訟における証拠裁判主義とは?

 2010-11-01

Q.刑事訴訟における証拠裁判主義とは?


A.犯罪事実等は,証拠によって証明しなければならないとする原則のことをいう。



証拠裁判主義


前回に引き続いて大阪地方検察庁特捜部の前田恒彦主任検事の証拠偽造問題を考えるために,刑事裁判の具体的な仕組みついての説明を続けていきます。


前回説明したとおり,刑事訴訟においては,被告人が犯罪を犯したということの具体的な事実は検察官が主張していきます。裁判官は,この検察官の主張が正しいかどうか,つまり,その主張するような犯罪事実があったことが認定できるかどうかを判断します。


では,裁判官は,どうやって検察官による犯罪事実があったとの主張が認められるのかどうかを判断するのかというと,それは「証拠」をもとに判断します。したがって,検察官としては自己の主張が正しいことを証明するために,証拠を提出することになります。


このことは当たり前のことのように思えますが,非常に重要なことです。というのも,近代以前は,証拠による認定などという考え方が通用しない時代があったからです。


かつては,絶対君主や宗教的指導者などが,自分に反抗する人たちを弾圧するため,それらの人々を,例え無実であっても,何の証拠もなしに犯罪の容疑者として身体拘束して拷問し,虚偽の自白をさせ,結果,犯罪者に仕立てあげるということが行われていたのです。


そこで,近代以降,自白の強要のための拷問などの人権侵害を防止し,虚偽の自白を誘発する行為を禁じるために,証拠によって事実を認定しなければならないという大原則が生まれました。それが,「証拠裁判主義」と呼ばれるものです。



証拠による事実認定


刑事訴訟法第317条
事実の認定は,証拠による。


上記のとおり,我が国の刑事訴訟法においても,証拠裁判主義をとることが明らかにされています。


ここでいう「事実」とは主として犯罪事実を意味すると考えらています。そして,証拠によって証明することを「厳格な証明」と呼んでいます。


このように我が国の刑事訴訟法においても,証拠による証明が原則とされおり,また,実際の訴訟においてもそれは徹底されているといえます。


しかし,1つの問題があります。それは,警察官や検察官が作成した被告人の供述調書も証拠として採用されるということです。そして,この警察官や検察官が作成した調書,特に検察官が作成した調書は検察官面前調書として,非常に重要な証拠として採用されているという事実です。


調書が過度に偏重されるされることにより,捜査機関は,被告人から自白をとることに多くの労力を割くことになります。それは,ついには,自白の強要につながることもあり得るのです。


この調書偏重の問題を「調書主義」などと揶揄することもあります。この問題については,また次回考えたいと思います。

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